尺八のテクニック
音の出し方、楽譜の読み方を理解できれば、当然曲をふく事ができます。この教室がきっかけで尺八を始めた方もいられるかもしれませんが、今までの説明では「曲はふけるけど何となく尺八じゃないみたい」 とおもわれるかもしれません。まだ尺八のテクニックについて述べていませんから。これからテクニックについて考えてみましょう。 徐々に追加して行きます。
同じ音程が続く場合どうすればよいか?
たとえばドレミのレの1/4拍子がタイもなく続くと楽譜ではレレレレとなります。 これを尺八であらわすと1番目のレと2番目のレの間で息を止めても可能ですが、それは本来の尺八の方法ではありません。 尺八では指を使います。1尺8寸の場合のレはすべての穴をふさいでいます。この場合音のつなぎ目で下から 2番目の穴の指をあげておろします。ほかの音でもいったん指をあげおろしますから次に表で示します。
1尺8寸の場合で示します。
       12345(歌口に近い方)   都山流でのよびかた   顎の引き具合
レ(D)   閉閉閉閉閉  の場合 2    ロ           通常
ミ♭     少閉閉閉閉      2    ツ の はんおん    引く
ミ      覆閉閉閉閉      2    ツ の めり      引く
ファ     開閉閉閉閉      2    ツ           通常
ソ♭     開少閉閉閉      3または4レ の めり      引く
ソ      開開閉閉閉      3    レ           通常
ラ♭     開開少閉閉      4    チ の はんおん    引く
ラ      開開開閉閉      4    チ           通常
シ♭     閉閉開少閉      5    ハ の はんおん    引く
シ      閉閉開覆閉      5    ハ の めり      引く
ド      閉閉開開閉      5    ハ           通常