尺八の持ち方
保存方法?
- 尺八は乾燥を嫌います。椿油を全体に塗り保管しましょう。冬場は特に空気が乾燥します。特に電気での暖房は空気を乾燥させます。また部屋の上部ほど室温が高くなっています。電気ストーブやルームエアコンのある部屋の上部に保存するのは最悪です。同じストーブでも室内で燃焼させるもの、たとえば石油ファンヒーターは適度に湿気が出ます。尺八の保管には燃焼系暖房機のほうがむいています。冷暗所に保管しましょう。但しプラスチック尺八に椿油は有害かもしれません。もし割れてしまったら修理は可能ですが修理代とその尺八の価値の低下は覚悟しなければなりません。
吹く前、吹いた後の持ち方
- 尺八でもっとも壊れ安くまた大事な所は歌口です。そこを保護するように持ちましょう。尺八の上部を手のひらで覆う様に持てば、そこがこわれる確立はかなり低くなるでしょう。もし尺八を振り回す必要があったら片方の手で歌口を保護し、片方の手では中継ぎの部分を持ちましょう。下の部分がすっぽ抜けたり、継ぎ目が折れては大変です。尺八は振り回すためのものではありません。吹いた後、露が内部につく場合があります。その時は露切りを使って内部を清掃します。その時も歌口に直接布や金具が触れないようにします。
吹くときの持ち方
- 尺八を鳴らすには歌口に息を吹きこまなくてはなりません。また音程を変えるため5個の穴を閉じたり開いたりする必要があります。息を吹き込む角度と強さや穴の開閉の組み合わせを自在に素早く行なえればどのような持ち方でも構いません。一般的には右手の親指と中指で下から1番目と2番目の中央をはさみ尺八を支え、薬指の腹と人差し指の腹で二つの穴を塞ぎます。そして左手中指を下から3番目と4番目の穴の中心におき親指で背面の穴を塞ぎ、人差し指と薬指の腹で残りを塞ぎます。体と尺八の前後の角度はおよそ45度になるように両肘を前に出します。体の左右方向の角度は約0度です。
楽譜を交換するときの持ち方
- 演奏する曲を全て暗記している場合には不用ですが、楽譜を使用してそれが2枚以上にわたり、また自分の休める部分がない場合演奏しながら楽譜のページをめくる必要があります。一つは左手の中指と親指とあいている小指で支え右手でめくる方法、一つは右手の中指と親指で支え、左手でめくる方法です。右手でめくる方法の方がめくれる音のパターンが多いので頻繁に使います。結構難しいので充分練習をする必要があります。出来れば自分でめくらずめくってもらったほうが音楽に専念出来ていいのではないでしょうか?また私も何かいい方法(機械、道具)はないだろうかと考えています。自分の休みが楽譜めくりに使用できる場合は素早く、音を出さないように片手で尺八を持ち交換します。