音程の変え方


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ADSLなどブロードバンド用です。


音程のの変え方0ビデオ
音程を変えるには
通常大きく音程を変えるには5個の穴の開閉の組み合わせを変えます。穴が5個ですから32通りの 組み合わせがありますが、全ては使われていません。また完全に穴を開くほか、ちょっとだけ穴を開くもの、 穴のうえに指をかざす(ちょっと塞ぐ)ものがあります。完全に開くものを開、ちょと開くものを少、かざす ものを覆、閉じるものを閉として説明します。また根元に近い穴を一番左側に書きます。いろんな曲を吹けるように、 ドレミで音を表示します。最初のドは1点ハの音です。1尺8寸管で示します。
閉。一番下の穴に注目してください。先端でなく腹で塞ぎます。
少。ホンノ少し開きます。
覆。横から覆います。。
完全に開きます。

ド−−−閉、閉、閉、閉、閉−−−あごをいっぱいひいて吹きます。音のでも悪く、初心者に不向き
レ−−−閉、閉、閉、閉、閉−−−普通にふける音で一番低い音になります。
ミ−−−覆、閉、閉、閉、閉−−−あごをひいて吹きます。
ファ−−開、閉、閉、閉、閉−−−普通に吹きます。
ソ−−−開、開、閉、閉、閉−−−普通にふきます。
ラ−−−開、開、開、閉、閉−−−普通にふきます。
シ−−−開、開、開、覆、閉−−−あごをひいて吹きます
ド−−−開、開、開、開、閉−−−普通に吹きます。

一番低いドは穴がないためレの形であごを使ったものです。
次のレから1オクターブ上の音になります。 1オクターブ上の音を出すには指使い(穴の開閉)は同じで吹き込む流速を上げる感じで強めに吹きます。
(通常)(引き)(出し)
音程を変えるには
歌口に吹きあてる空気の角度を変えるためにあごを出したりあごを引いたりします。穴の組み合わせだけ では、正確な音はだせません。あごを引いたり、出したりしなければならないのでこれを「首振り3年」と いい、尺八の難しさの1因となっています。曲の速さが早くても決しておろそかにできません。 
音程を変えるには
これで2オクターブの音を出すことが出来ました。楽譜にシャープが出て来たら、あごを出します。 またフラットが出てきたらあごをひき、開いている一番上の穴を少にします。
チューニングについて
尺八は動的にチューニングしなければなりませんから、チューニングメーターでのチューニングは不向き です。訓練するためには他の楽器との音程差を利用します。ただしピアノは使用できません。調律してもすぐに 狂ってしまいます。電子楽器が最良です。ただし水晶で発振しているものです。もちろん最近の電子楽器なら 大丈夫です。電子楽器を鳴らしておいて尺八の音程を近づけます。音程が一致している場合や遠くはなれて いる場合には感じませんが、近づいている場合両方の差のうねりが聞こえますから、その周波数を0にします。
練習
首を振ったりしないで、同じ音程の音をできるだけ長時間一息で吹きます。吹く力が弱くなると音程は 下がり、強いと上がります。その分を吹き込む角度で調節し、電子楽器と音程が等しくなるようにします。ときには 電子楽器も440Hzから444Hzくらいまでチューニングを変え、尺八もそれに追従できるようにします。
練習
一応これで全ての音程が正確に出せるようになったら、電子楽器と違う音程を吹いて正確に出せるように します。基準音はいつも尺八と同じ音程の音ではありません。
穴の開閉の練習
小学校で習う笛と同じように、まずドレミファソラシド、ドシラソファミレドを繰り返します。次にシャープ やフラットのない小学校の練習曲で練習し、次にシャープやフラットのある曲を練習します。楽譜は学校で使うものが 手ごろで便利です。音は出せなくても楽譜を見ながら指の練習を続けましょう。そのうちに音は出ます。